バオバブの木やワオキツネザルなど、旅人の心を惹きつけてやまないマダガスカル。
アフリカ大陸から離れた島国とあって、大陸側のサファリなどとは違った魅力がぎっしり!
なのですが…。
僕は全財産をマダガスカルの首都アンタナナリボで失いました。
これからマダガスカルに行く方にとって楽しく安全で快適な旅になるよう、恥を忍んで僕がアンタナナリボで強盗に全財産を奪われた出来事をシェアしたいと思います。
もくじ
マダガスカル旅行で強盗事件
2019年にマダガスカルを旅していた時、首都アンタナナリボで強盗に襲われました。
強盗集団はナイフを持った3人の男。
背後から襲われたこともあって、年齢や人相は細かく思い出せないのですが、いずれも身長は170cmくらいで、肌が浅黒い30代くらいの人物でした。
これまで30ヵ国以上を旅してきて、スリや置き引きにも遭ったことなかったのに…。
強盗に襲われたのは、バオバブ街道で有名なマダガスカルの地方の町モロンダバから戻ってきた日。
マダガスカルでの滞在5日目くらいのことでした。
強盗の被害に遭った場所
強盗集団に襲われたのはアンタナナリボの中心地で、独立広場からアナラケリー市場へ続く階段を下っていた時でした。
マダガスカルの大統領府からは数百メートル、泊まっていたホテルからはわずか60mほどの距離。
周辺は「世界の果てまでイッテQ!」でイモトが訪れたお店や観光客向けのホテルなどが立地していて、人通りも多いエリアです。
強盗に襲われた時の状況
強盗に襲われたのは午後6時半ごろ。
日没が6時ごろだったので「だいぶ暗くなってきたなあ…そろそろホテルの部屋にでも戻るとするか」と思いながら、ホテルの方向に向かって階段を下っていたその時でした。
うしろに気配を感じて、首を45度くらいひねった瞬間、強盗の男たちに羽交い絞めにされました。
「ナイフは暗闇でも光る」とはよく言ったものですね。
自分の足元も暗くて見えづらくなっていたのですが、強盗の男が持った刃渡り包丁くらいのナイフは怖いくらいによく見えました。
「これは抵抗したら殺されるパターンだ。」
とっさにそう思った僕はおとなしく背負っていたリュックを手放し、ズボンのポケットをまさぐってくる犯人の手を払いのけることはしませんでした。
全く抵抗してこないターゲットに安心したのか、犯人たちは全ての所持品を奪って階段上の方へ歩いて逃げていきました。
強盗によって奪われしもの
全く抵抗しなかったことや運がよかったことで、命にかかわるような事件にならなかったのが不幸中の幸い。
かすり傷ひとつもなく帰ってこれて本当に良かったと思っています。
とはいえ、マダガスカルで強盗に全財産を奪われ、着ている服1枚になった状況はかなりショック…。
旅ではカメラ機材を持ち歩いているので、総額にして40万円ほどの被害でした。
ここで失った大切なものを一部紹介します。
・クレジットカード
・国際キャッシュカード
・1,200,000アリアリ(現地通貨)
・15,000円(日本円)
・スマートフォン
・一眼レフ
・超広角レンズ
・望遠レンズ
・三脚
・自宅のカギ
・ホテルのカギ
強盗に襲われた時、タイミングが悪かったのは、空港でキャッシングした現地通貨やカード類をすべて持っていたこと。
モロンダバから飛行機で戻ってきたのが夕方だったので、通常ならホテルに残しておく現金や国際キャッシュカードがそのままリュックに入っていたんですよね。
挙句の果てには、ホテルと自宅のカギも盗まれてしまったので、部屋にも入れない、日本に帰っても自宅に入れないという、果てしなく詰みまくった状況が発生しました。
最終的には、多くの方のサポートを受けて強盗に襲われてから4日後には帰国の途につくことができ、手を差し伸べてくださった方に感謝の言葉しかありません。
アンタナナリボの治安は悪化傾向
これは強盗に襲われた後に知ったことですが、近年アンタナナリボの治安は悪化傾向にあるようです。
決して日本人を狙った犯罪ばかりではなく、現地に住むマダガスカルの人をターゲットにした殺人事件なども発生しているとのこと。
実際、アンタナナリボで生まれ育った方とお話する機会があったのですが、その方ですら治安の悪化を「怖い」と口にしていました。
ちなみに、その方の話としても、僕が実際に行った実感としても、モロンダバのような地方エリアの方が治安は良好なようです。
アンタナナリボ市内も全域が平等に危険かというとそうでもなく、事件が多発するスポットやエリアがあります。
今回僕が強盗被害に遭ってしまった、独立広場とアナラケリー市場をつなぐ階段もその一つでした。
現地に農業支援で駐在している友達の話によれば、駐在員の間では危険スポットとして通行が禁止されているとのこと。
また、アンタナナリボでは「日没後=深夜」くらいの意識を持っていた方が良いです。
僕の場合、被害に遭ったのは午後6時過ぎという時間帯でした。
日本でいえばこれから夜が始まるような時間ですが、アンタナナリボでは「陽が落ちたら決して徒歩で外出しない」くらいの危機意識が必要です。
アンタナナリボ観光の安全対策
アンタナナリボの治安が悪化しているとはいえ、マダガスカル唯一の国際空港があるのは首都のアンタナナリボ。
玄関口であるだけなく、街並みや人々の活気などアンタナナリボにしかない魅力があるのも確かです。
肝心なことは、行った先でどう行動するか。
危険な目に遭わないためにも、危険スポットや危険な時間帯などの事前知識をしっかり頭に入れておくことが重要です。
マダガスカルに来るまで一度も1円たりとも被害に遭ってこなかった僕が毎回活用しているのは、外務省が運営している「海外安全ホームページ」です。
文字ばかりで読むには根気がいるものの、これまでの日本人の被害例や現地の治安情報などがかなり具体的に盛り込まれています。
これまで僕の友達が海外で遭った被害の話を聞くと、この海外安全ホームページに書いてあることがほとんど。
旅のリスクマネジメントには欠かせない情報源です。
TAKU
僕が新卒で創業100年の超安定企業に入社した時、スキルも才能もない自分の生きる道はサラリーマン一択。どこかそう諦めていました。
でも…そんな会社に縛られた鬱々とした日々で一生を終えるなんて絶対嫌だ!
そう思って副業で始めたブログで人生が変わりました。
そして今では生き方の選択肢が増え、毎日に旅するような自由を感じながら、人生を心から楽しむことができています。
では、僕がどうやってここまでたどり着いたのか...
興味がある方はよかったら僕のプロフィールをご覧ください!
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