ぼくがこれまで30ヵ国以上を旅する中でいつも感じていたのは「日本独特の生きづらさ」。
海外を旅するたびに心がデトックスされるような清々しい気持ちになる一方、日本に戻ってくると心がエネルギーを失って萎むような感覚になることが何度もありました。
でも正直なところ、海外に行くようになるまで、日本での日常に「違和感」や「生き苦しさ」を感じていても、どこかでそれは「仕方がない」ことだと思い込もうとしている自分がいたんですよね。
モヤモヤはするけど解消の方法がわからないもどかしい日々…。
そんな日々が変わり始めたきっかけが、海外を旅するようになったことでした。
いま振り返ると、日本での生活を飛び出して、日本での自分の客観的に見れるようになったことが大きかったんだと思います。
今回はぼくが旅の中で気づいた日本の生きづらさの正体や、変化してきた人生観について語っていきます。
もくじ
日本が生きづらいのはなぜ?
きっといまこの記事を読んでくださっているあなたも、1度は日本での生きづらさを経験したことがあるばす。
ぼくが旅を通じて気づいたのは、日本の生きづらさは独特で目に見えにくいものだということ。
日本の生きづらさって内面的で個人的な問題として扱われることが多いように思います。
だからこそ、いまの生き方や生活に生きづらさを感じていても、それを声に出して表現することが「いけないこと」のように感じたりするわけですね。
2019年から始まった新元号「令和」は英語で「Beautiful Harmony」というのをご存知ですか?
そう、日本は現代においても「美しい調和」の国なんです。
でも「調和」という美しい協調の精神は、ときに「個性」や「他人と違う」ものに対して牙をむくことがあります。
ぼくは旅をしながら色んな人に出会い、新しい価値観に触れる中で、日本独特の「みんな一緒がみんな良い」という空気感が「生きづらさ」につながっているんだとはっきり確信を持つようになったんです。
海外30ヵ国を旅して変わった人生観
世界を旅していると自分が普段身にまとっている「常識」や「当たり前」がいかにもろいものかよーく思い知らされまず。
例えば、
- レストランに入って注文もしてないのに新鮮な氷が入ったお冷とおしぼりが出てくる
- 24時間やってる「コンビニ」というお店が数百メートルおきにある
- タクシーのドアが自動で開閉してくれて自分で閉める必要がない
- 終電で夜道をほろ酔いで帰っても強盗に襲われることはほとんどない
などなど、挙げ出したらきりがないほど。
日本での「日常」を飛び出して「非日常」の旅をしていると、自分の人生観を形作っていた常識や当たり前のことがどんどん疑わしくなってくるわけです。笑
そうしていくうちに、自分を縛っていた常識や固定観念がポロリポロリと取れていって、自分の人生をそれまでとは違ったふうに見れるようになっていきました。
いまでは、こうしてブログで自分の体験や価値観を発信していますが、昔の自分じゃ考えられなかったこと。
ここでは、旅を通じてどんな人生観の変化があって今に至るのかを振り返ってみたいと思います。
みんなと一緒は非常識
情けない話ですが、小学校から高校時代までぼくはいつも「目立つのが怖い」という感覚がいつもあったんです。
他人と違うことで余計な注目を浴びたくない…という本能にも似た感覚が勝っていて、自分のやりたいことや好きなものを自分の中に押し隠すことは日常茶飯事でした。
でも、海外に行きだすようになってから「みんなと一緒」は世界の非常識だってことが段々と自分の中で当たり前になっていったんです。
「みんなと一緒」であることは、自分らしさを放棄すること。
自分らしさを放棄することは、自分の人生を手放すということです。
本来「誰かと違う」ことはそれだけで価値や幸せを生み出します。
もしAppleのコンピューターが中国製の高性能PCと見た目も中身も「同じ」だったらどうでしょう?
誰もが行列に並んでも発売日に買いたくなる商品ではないはず。
ぼくたちの人生や生き方も「誰かと違う」部分にこそ、意味や幸せが宿るんだといまでは思います。
仕事は手段、目的じゃない
旅をしていると価値観も人生観も違う色んな人と出会います。
これまでの旅の出会いで印象的だったのが、仕事を「手段」として捉えている人がすごく多かったこと。
日本の教育や社会に育てられてきたぼくにとって、学生時代は良い大学を出て良い企業に就職することが目標であり目的でした。
就職してからも「明日は会社があるから早く寝よう」というように仕事が目的であるかのように思考し行動することが当たり前だったんですよね。
ぼくはモロッコ人の友達がいるのですが、彼と出会ったのは以前モロッコを旅していた時のこと。
彼は当時ホテルのサービスマンとして見習いをしていました。
生まれ育った村を離れて見知らぬ都会で朝から晩まで働く彼の話を聞いて、それだけですごい行動力だなと思ったのですが、実は彼にはある「目的」があったんです。
それが、
いつか自分の村に帰って世界中のゲストをもてなす旅行会社を作りたい
というものでした。
そして、モロッコから帰国して数年たった頃、
「いま小さな旅行会社でプライベートツアーをやってるんだ」
という前向きな気持ちが溢れんばかりのメッセージをぼくは受取ることになります。
モロッコの彼も、ホテルの見習いとして働いていた頃は正直しんどい瞬間が何日もあったと思います。
仕事が生きる目的になってしまっていたら、どこかで人生の挫折を経験することになっていたかもしれません。
ですが、彼にとって仕事は、彼の理想の人生を叶えるための「手段」だったから一生懸命働くこともできたし、実際に人生の目的を達成することもできたんだと思います。
仕事って人生の目的を達成するための手段なんです。
だから、どんな仕事であれ、その仕事をすることでどんな人生を実現したいのかを強く思い描くことが大切なんだとぼくは思います。
ビジネスは誰でも始められる
日本で「ビジネス」というと「お金稼ぎ」のイメージを持たれることも多いです。
ビジネスは優秀な人または怪しい「一部の人」がやることであって、ふつうの人にはあまり関係ないこと。
日本では当たり前のように感じられるこのビジネスに対するイメージですが、海外では全く違いました。
先ほど紹介したモロッコの友達が旅行会社を立てた話はまさにその一例。
日本の感覚からすれば、新しく旅行会社を立ち上げるなんて大富豪の息子とか経営者の息子なんじゃないかと勘繰ってしまいたくなりますが、サハラ砂漠の先住民族が彼の出身です。
ビジネスは自分が提供できる価値を、その価値が求められる場で提供することで成立します。
商売の基本は「砂漠で水を売る」ことだと言われるように、「水を売る」という誰にでもできる行動を砂漠で実行するだけでビジネスは成り立つんですよね。
こうしてぼくは、ビジネスは一部の特別な人に限られた選択肢ではなく、誰でも始められる根源的な営みなんだと気づいたんです。
「仕事」は人生の目的を達成する手段なので、他人から与えられる仕事を受け身でこなしているだけでは、理想とする人生の目的に近づくことができません。
自分の理想とする人生の目的に合った「仕事」や「働き方」を自分で選択していくことが必要です。
ぼくがブログを始めた背景には、このビジネスに対する考え方の変化もありました。
旅から人生を学ぼう!
いまではこうしでブログで自分の体験や価値観を発信していますが、旅を通じて人生観が変わっていなかったらブログを始めるどころか始めようとすら思っていなかったかもしれません。
あなたが「日本って生きづらいな…」と少しでも感じているのならば、日常を抜け出し旅という非日常に身を置いてみるのがおすすめ。
ぼくは決して「旅に出れば本当の自分が見つかる」とか「旅で人生の意味がわかるようになる」といったスピリチュアルな話をしたいわけではないです。
伝えたいのは、旅を通じて自分の心と誠実に向き合い、固定観念を脱ぎ捨て、理想の未来を強く思い描くこと。
その意味で、旅には人生を変える力があると信じています。
旅から人生を学び、旅から戻った時に始まる新たな「日常」を明るい未来に変えていきましょう!
人生という旅の主人公は、いつもあなたです。
TAKU
僕が新卒で創業100年の超安定企業に入社した時、スキルも才能もない自分の生きる道はサラリーマン一択。どこかそう諦めていました。
でも…そんな会社に縛られた鬱々とした日々で一生を終えるなんて絶対嫌だ!
そう思って副業で始めたブログで人生が変わりました。
そして今では生き方の選択肢が増え、毎日に旅するような自由を感じながら、人生を心から楽しむことができています。
では、僕がどうやってここまでたどり着いたのか...
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